市 指 定 文 化 財

刻 字 土 器

(こ く じ ど き)

 

刻字土器(末永高木遺跡出土)

 

 この土器は大きな甕の口縁部の破片で、復元すると直径が39cm程になります。この土器が作られた時期は8〜9世紀(奈良時代〜平安時代の初め)と考えられます。文字は土器の形を作り乾燥させた後、鋭利なヘラ状の工具を使って書かれたものと考えられます。
 文字は土器の中央に縦書きで「伊刀郡託」と書かれています。当時、前原市周辺は「怡土郡」(いとぐん)と呼ばれており、「伊刀」は「いと」と読めることから地名を表したものだということがわかります。このように土器に地名を書いたものは非常に珍しいものです。
 また、「怡土」という地名は中央政府で決められたものですが、地方ではそれと違った「伊刀」という漢字を使っていたことを示す大変貴重な資料です。

 

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