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出会い

僕とクラブマンエステートの出会いは、こんなきっかけからでした。
95年の夏、いつものように地元の飲み屋で飲んでいるとマスターが、「動かないミニあるけどいる?」って言ってきたのでした。
何のこっちゃと思い詳しく聞いてみると、マスターのバンド仲間の知り合い経由でミニクラブマンエステートの不動車を売りたがっている人がいるとのことでした。値段は、なんと20万円。即決購入決定、ここからが大変・・・。

話のあった日から約一月、9月のある晴れた日、私は「それ」と向き合っていました。「なんじゃこりゃあ・・・。
想像を上回るボディの状態にしばし、唖然呆然。昔のチキチキマシンのギャング7仕様といったら解るでしょうか。「緊急時に足で漕げるようにしてあるのかな?」なんて訳無く、しっかり錆びてフロアパネルに穴があいているのでした。3年間空き地に放置してあった割には、その他はそこそこの状態で、売り主曰く、「ま、xx万位あれば走るようになるんじゃないの」てな事で、そのころは、ミニについて右も左も解らない私は、「そうか、しめて100万も掛からずに、レアもんのオーナーになれるのか」と呑気にほくそ笑むのでした。

遠距離恋愛

不動車だから当然すぐには走れない。しかもミニを手に入れるのは今回が初めて、自分で直せるはずもなく早速この車をお願いするお店選びから始まった。この手の車と長く楽しく付き合うには、店選びが大事。すぐ行ける場所で、有名過ぎず、気軽なお店で・・・。と、いろいろ条件を出しながら初めて買った「ミニフリーク」の広告に隅々まで目を通すのでありました。結果、決めたお店が千葉県は佐倉にあるウエスレイクというお店。1時間以内は「すぐ行ける」の範囲内と自分に言い聞かせて、車の仕上がるまで毎週(隔週くらいだったかな?)当時の愛車YAMAHA TT250Raidで片道25Kmを通うのでありました。

同居開始

途中、超大幅に端折って、時は96年6月1日ついに、その時がやってきたのでした。いよいよ納車の日です。普段はかっこ悪いと思っていた「習志野」ナンバーすら、妙に神々しく見えてしまうのでありました。生まれて初めてエンジンの掛かったミニを運転するのであります。もう、緊張しまくり。「他の車に迷惑かけずに走れるだろうか。」「オーバーヒートはしないだろうか。」もう心配だらけのニヤニヤ顔を乗せていよいよミニクラブマンエステート(通称おみに)は公道にシェイクダウン!!

走ってみると、あらびっくり!!!これが、速い!!1000ccでオートマチック、カタログデータ38馬力とはとても思えない。嬉しい誤算でありました。その日はそのまま、あっちこっち走り回って挙げ句の果てに、車の中で寝てしまいましたとさ。

翌日は、ウエスレイクのツーリング!!手に入れたおみに号も出動!!約30台強のミニが初夏の房総半島をかけて行きました・・・。

サイドストライプ

ミニオーナーなら、必ず避けられない道「ドレスアップ」。私もいろいろ悩みました。レースに出てるモンスターマシンみたいに、ぶりぶりのオバフェンや、ばりばりのマフラー、ごりごりのエアロ、そんなエステートもクールだよなあ・・。なんて事も思ったのですが、古い(といっても70年代製)車は、オリジナルで乗るのが一番。いじるのは完全にオリジナルに持って行ってから。と決めてオリジナルの資料を捜しはじめると、これが見事に無い。ミラーはどんな風についていたのか?内装の色の名前は?サイドパネルのパーツはあるのか?等々。そこから洋書屋巡りと、ネットサーフィンの日々が始まったのでした。

まずは、エステートの外観上の要、サイドストライプ。カントリーマンやトラベラーみたいに本物の木じゃないけど、やっぱりきれいにしときたいもんね。なんせ、四半世紀前の車なんで、オリジナルのサイドストライプはほとんど枯れ果ててしまってぼろぼろ。なんとかせねば。とにかく調査じゃ。

英国の「ミニワールド誌」のナイジェルさんという人が同型のエステートに乗っていて、マンスリーレポートを同誌に連載していたのでした。それをレストアしたお店が判明したのでそこの広告をしげしげと眺めていたら、なんとっ、クラブマンエステート後期型のサイドストライプ(木目じゃ無い奴)のショップオリジナル・レプリカパーツを販売しているじゃあありませんか。大喜びで「ナイジェルのミニと同じタイプの木目のストライプありますか〜っ!!」って、ファックスで問い合わせたら「すまねぇっ、そいつは扱ってねえぜっ!!」(もっと丁寧な言葉かもしれないけど想像訳)との返答。がっかり。

んで、いろいろ端折って、結果的には、知り合いの知り合いに建材屋さんがいて、屋外用の耐候性の高い、壁紙みたいな素材があるってのを教えてもらい、それを張ることにしたのでありました。

(業務連絡・同型エステートオーナーの方で、この素材が欲しい方がいたら連絡ください。まだ結構あまってます。)

普段のおみに 現在、執筆中

初ツーリング
はじめてのロングツーリングは、その車が走り出して3ヶ月が過ぎようとしていた、8月下旬。特に夏休みの予定もなかった私に、名古屋の知人がキャンプを予定しているとの情報が・・・。
自分も参加すると早速連絡していざ、名古屋へ。

名古屋へ着いてみると、なんとキャンプは上高地の近くでやるとのこと。初めて長距離走行して、名古屋までやっとついたと思ったら、そのまままた高速で山を目指すはめに。相手はランクル80笑っちゃう位にガタイが違う。まるで赤子と曙。そんなに車格が違っても、積んでる荷物はたいして変わらない。こっちだってキャンプ道具一式積んでがんばって走ります。
峠道に差し掛かってもオートマチックのセレクターを3速、2速とまめにシフトしてあげれば、おみに君は走ります。登坂車線なんてほとんど走らないでもランクルにくっ付いて走って行くのでした。

万が一、ミニの購入検討の為にこの文章を読んでいる人がいたらここで、はっきり言います。ミニは走ります。山でも、高速でも、町中でもきびきび走るのです。ただ、ミニに必要な定期的なメンテナンスをちゃんとして上げないと壊れる。それだけのことです。だから、ミニを買うときは、必ず、信頼できるお店で購入したほうがいいと思います。最低でも3ヶ月に1回はお店に行って、オイル交換して、(自分でやれれば当然そのほうがいい。)軽く点検してもらって、次はどのパーツつけようかなどと悩んで・・・。そんなふうに気軽に遊びに行く感覚で通えるお店を見つけてあれば、ミニはそんなに簡単には壊れないのです。(笑っちゃう位に簡単に壊れる部品もあるけど、その程度は自分でなんとかしましょう。)

九州遠征・準備編 私は、幕張メッセや東京ディズニーランド、成田空港などで知られる関東地方の千葉県に住んでおります。しかし、なぜか九州は熊本に縁がありまして、年に何回か通っております。(もちろん飛行機)

一度は、車で行って九州の知人たちに、この「おみに号」を自慢したいと思っておりました。で〜も〜。途中で壊れやしないか。壊れたらいくらかかるだろうか。連続高速走行でオイルはもつだろうか。オーバーヒートしないだろうか。この季節(真夏)エアコン無しで脱水症状起こさないだろうか。1300Kmも運転しきれるだろうか。etcetc、悩みは尽きないのでした。

JAFに入会して、オイル交換して、全国のミニショップのリスト用意して、最低限のスペアパーツをつんで、冷却まわりと足まわり点検して、あれして、これして・・・・。

そして、出発の朝を迎えたのであります。

走行編へつづく

九州遠征・走行編1 「やっぱり、1人じゃ九州まで走りきれない。」普通の車でもそうとうきついって話だし・・・。
九州へ向け出発した私の最初の経由地は、東京国際空港(羽田ビッグバード)でございます。何故にそのような処へ寄って行くのかと申せば、九州ツーリングのパートナーを迎えに行ったのでございます。熊本から自分のその当時の彼女(遠距離やっとりました。)を呼び、羽田でピックアップ(10:30)して、そのまま、一路東名高速(12:00)へ・・・。

エステートの後席には、ドクターペッパー1ケース(彼女のお気に入り、九州では売ってないらしい。)、クーラーボックスに大量の氷とジュース、冷やしたおしぼり。荷室にはキャンプ道具一式、ガソリン携行缶、等々。真夏のドピーカンの東名高速を2人を乗せた「おみに号」ことクラブマンエステートは、爆走(右車線時速125Km/h)していくのでした。

後で判明したことなのですが、実はこの時、私の車のラジエータのサーモスタットは、いかれていて、バルブが開きっぱなしの状態だったのです。真夏の高速をガンガン飛ばしても、常に冷却水が廻りまっくっていたので、オーバーヒートどころか、水温計の針はコールドのちょっと上を維持したままピクリとも動かなかったのでした。あまりお勧めはできないけど、真夏のオーバーヒートに悩んでるミニオーナーには、ヒントになるかな?(なんねえよっ!!)

九州遠征・走行編2
「おみに号」の満タンは、25リットル、平均燃費10Km/リットルが通常のデータ、高速では多少燃費がよくなるとはいえ、約250Km走行毎に給油が必要になります。目的地の九州は熊本まで、約1300Kmなので少なくとも、5回は高速上で給油しなければ目的地まで辿り着かないのです。
最初の給油地点は浜松だったかな?。なぜかその当時の私の車はオイルの減りが以上に早く、特に高速走行をするとみるみるオイルが減ってしまい、500Km位に1Lは楽勝でオイル追加しておりました。しかし「ポルシェみたいでかっこいい」などと意に介しておりませんでした。当然、給油のたび、SAに止める度にオイルチェックをしながらの走行になりました。愛用のアマリーのオイルはこれを見越して5本積んであるので、涼しい顔して(オイルの)給油を繰り返しておりました。ちなみにこのオイルの異常消費は、いつのまにかなくなりました。そんなこんなで私のおみに号は、平均時速120Kmで東名高速を突っ走って行ったのでした。

名古屋を過ぎ、名神高速に入ってしばらくいくとそろそろ夜の渋滞に突入です。はげしい睡魔が襲ってくるのをリゲンイン系のドリンクで堪え忍びながら、大阪の万博公園の脇を走り抜け、「これが太陽の塔だ!!」などとなつかしんでいると、渋滞の中、斜め前方の路肩にMini発見!!どうやらオーバーヒートの模様。おせっかいなのはMini乗りの常、早速側に止め「どうしました?」なぞと言ってみる。案の定でオーバーヒート。重装備の我がおみに号には、当然クーラントも積んでるわけで、こいつを1本プレゼント。ふとっぱら!!でぶっぱらっ!!
これだけ文章書いてもまだ、大阪。先を急ごう。そろそろ夜中に差し掛かり、おみに号は兵庫県あたりを走っているらしい。私もそろそろ体力的限界にさしかかり、途中ほとんど隣で眠りこけていた助手席の人間にバトンタッチ。いわさきは深い眠りにつくのであった。

山陽道は、曲がりくねった高速で、明らかに今までの道とは違う道なのだがなんせ眠い。あのジャンピングジャックフラッシュな乗り心地の車でいくらでも眠れてしまう。そんな状況の中、夜中の長距離トラックをあおるように運転席の人間は最高130Kmオーバーで突っ走っているのであった。

つづく。

九州遠征・走行編3

後少しで、九州上陸!その時睡魔は頂点に・・・。
んで、たいした事件も無く、途中2〜3時間の仮眠をとり九州に上陸したのでありました。
疲れ切った脳味噌には、関門海峡を渡るミニに感動する余裕もなく、ただひたすら運転するのでありました。そしてついに27時間をかけて、目的地の熊本へたどり着いたのでありました。
それは、8月のある朝でした。

わ〜い!バンザ〜〜〜イ!!

今回の宿泊場所へ到着後、 夕方まで爆睡したのは言うまでもありません。

走行編・完

九州遠征・キャンプ しかし、腹立つ!
なにがって、そりゃあんた、この熊本の環境の良さにですよ。

おみにの荷室に満載してきたキャンプ道具はだてじゃない、熊本でもキャンプするのだ。ってんで、人吉だか、五木村だかってぇとこへ行ってきたのだが、とにかく、こっちのキャンプ事情は、あまりにも良すぎます。
関東の人は、土日といえば渋滞。これ、常識中の常識なんですが、この辺りの人たちには、渋滞という概念がないのではなかろうか?

めちゃめちゃ、気持ちのいい場所へ、わずか1時間たらずで行くことができる。 しかもキャンプ場じゃなくても、いくらでもキャンプし放題。すご〜〜〜く、きもちのいい川原に道具をならべて、川の浅瀬にベッドを置けば、一発極楽モード。ビール片手に、背中から聴こえる川のせせらぎ。上手い具合に木陰になっていて、映画の一場面のような木漏れ日をあびながら、うたた寝。

気持ちよすぎます。

九州遠征・帰り いろいろあった、九州遠征も、ついに幕を引く時がきました。
勤め人の私は、戻った当日から仕事の予定だったので、帰りはフェリーを使いました。東九オーシャンフェリーというのが、門司から有明まで1日半もかけておみにと僕を運んでくれるのでした。

フェリーの中で、原付で全国の銘水めぐりをしている方のお話しを聞いたりしながら、ゆっくりと旅の興奮をいさめていきました。高速道路をただひたすら爆走するだけの、味気ないといえばそうかもしれない、旅でしたが、この車で行って良かった。と、つくづく思った旅でした。

東京について、1日中、からだがゆらゆら 波乗り状態だったのは、言うまでもありません。

九州遠征・完
ウエスレイク
この日記を最初から読んでいただけた方には、いまさらですが、私の車の主治医がBritish Garage Weslake(ウエスレイク)というショップです。板金工場こそ持っていませんが、ここで見ていただいているおかげで私の車は今も絶好調!!
サーフショップも経営しているこの業界では変わり種?(失礼っ)のオーナーが店を取り仕切っている、とてもジェントルなお店です。私のかなり素人な質問にも丁寧に答えてくれます。お店のコンセプトは「ジョンブル」なのですが、私にはもっと気さくな印象のお店です。

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Updated:20080411
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