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#1227/1770 研究室「パンドラの箱」 ★タイトル (QYA33902) 96/10/21 9: 1 ( 86) ニツコー>66Q&A10番              三鷹板吉 ★内容 10.世界のユダヤ民族が、1933年という早い時期に、ドイツに対して行った広範囲   な方策とは、いかなるものか? *IHRの主張  ドイツ製品の国際的ボイコットである。 *サミスダット版の主張  1933年3月24日、国際ユダヤはドイツに対して宣戦を布告し、ドイツ製品に対す る世界規模のボイコットを指令した。ドイツ政府がユダヤ人を影響力のある地位か ら去らしめ、権力をドイツの人々の手に取り戻したという、それだけの理由でだ。 このボイコット指令とユダヤ人による対ドイツ「戦争」は、世界的なメディアで報 道され、ありとあらゆるところに放送された。ドイツの「死の収容所」についての インチキな作り話は第2次大戦以前に流布された。その結果として、ドイツは、ユ ダヤ人を戦争捕虜として扱うあらゆる権利を得たのだ。1933年から45年の間、いつ どこにおいても。 *ニツコーの回答  このボイコットは、次の疑問11番で言及されていることとまったく同じものでし かないようだ。違うのは、疑問11番では「ドイツへの宣戦布告」として言及されて いるということだけだ。  なぜIHRは、この一つの出来事を二度にわたり違う言い方で表現したのだろう か? 何かうさん臭いことがなされているようだ。  ドイツ製品のボイコットは、ナチスのさまざまな非道への反応として行われた。 その非道には、ナチによるユダヤ製品とサービスのボイコット計画も含まれる。  だがIHRは、まさに都合よく、このことについて言及するのを「忘れた」のだ。  サミスダット版(エルンスト・ツンデル)における騒々しい反セム主義をチェッ クしておいてほしい。ガス室もユダヤ人絶滅の努力も、全然気にかけていないし、 600万人もの死についても全然気にかけていない。あなた自身に単刀直入に訊ねて ほしい。ユダヤ人の幼児をわずかな食べ物しかなく衛生設備もない、チフスが猛威 をふるっている収容所に送りこんで蝿のように死なせる「あらゆる権利」を、ナチ スが持っていたかどうか、と。これらのユダヤ人の赤ん坊も「戦争捕虜」だったの か?  「リビジョニスト」でさえ、このような虐殺が発生したことを認めざるをえない。 ホロコースト否定者デビット・アービングは1944年のヒムラーの演説を以下のよう に描写している。(スケプティックマガジン 第2巻第4号 p.50)    「もし人々が私に訊ねるならば」とヒムラーは言った。「なぜ子供たちまで   殺す必要があったのか?と。そこで私が言い得ることはひとつ、私はそのよう   な疑問を抱くような臆病者ではないからこそ、自分の子供に対して私自身が為   し得る何かを残せるのだ、ということだ」…私はヒムラーがそう言ったと認め   る。ヒムラーは実際に言った。「我々はユダヤ人を一掃してる。我々は彼らを   殺害している。我々は彼らを抹殺している」…ヒムラーはユダヤ人問題の解決   について語っている。女性も子供も殺しつくさねばならないということについ   て。  1933年の新聞記事が、ナチスにこのようなことを行う「あらゆる権利」を与えた と言うのだろうか? (アービングはこのインタビューで、ヒムラーはどれだけのユダヤ人が殺されてい るのか特に言及していないから、ゆえにこれはホロコーストの証拠ではない、と主 張している) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− *三鷹の感想  ちなみに「国際ユダヤ」というのは、昔も今もユダヤ陰謀論者が好んで使う用語 のようです。隠然たる凄いパワーを持っていて、命令一下、世界のすべてを思うが ままに動かせるようなイメージですが、実際にはそんなものが存在したことは、歴 史上、ただの一度もありませんでした。  それどころか、イスラエル国家の成立以前の1930年代には、そもそも、ユダヤ人 を代表すると国際的に認められた組織さえ存在しなかった。たとえばPLOのよう なものをイメージしてくれれば分かりやすいと思いますが、そのようなカッコつき の「主権」さえもっていなかった。諸国のユダヤ人はそれぞれバラバラに暮してお り、統一された意思などもちようがなかった。そのことが、ユダヤ人がホロコース トに抵抗する上での最大の弱点の一つであったわけです。  宣戦布告というのは、国家が国家に対して行うものです。ユダヤ国家いまだ存在 せず、国家に準じるものとしてのPLOのような組織さえ無いのに、どうやってユ ダヤがドイツに対して「宣戦布告」などなしえたのでしょうか。実体であったとこ ろの「ボイコット」ですら、ユダヤ人全体の意思とはイコールではなかった、と三 鷹はみています。  それを「宣戦布告」とこじつけ強弁するのは、そう解釈した方が都合がよいと政 治的に判断する者のみでしょう。かつて、ナチス自身がそうでした。今、ホロコー スト否定者が同じことを繰り返しているわけです。否定者の思想的ルーツのみなら ず、方法論的ルーツに関しても「お里が知れる」てなとこでしょう。