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#1274/1770 研究室「パンドラの箱」 ★タイトル (QYA33902) 96/11/19 17:20 ( 44) ニツコー>66Q&A44番              三鷹板吉 ★内容 44.ドイツ支配地域のすべての収容所のすべての火葬施設を100%稼働させたとし   たら、このような火葬施設が運転されていた期間全体で、最大何体の死体を焼   却することが可能か? *IHRの主張  約430,600体。 *ニツコーの回答  この誤った数字は、いくつかの間違いを重ねた結果である。死体一体あたりの焼 却時間とメインテナンスの必要についての間違いは、疑問42番への回答中で示され ている。焼却室一個あたりの死体数についての間違いは、疑問45番への回答中で示 されている。  理論上の焼却数を検討することは、参考になり得る。もしも、理論的な処理能力 が多くの理由で達成できなかったことを思い出すならば。だがもしも、100%の稼 働を仮定し、メンテナンスのための休止時間が無かったとして、理論上の焼却数が どれほどたり得たか考察したいのならば、その数字は茫然とするほどのものだ。  ナチス収容所のすべてを見る必要はない。アウシュビッツ・ビルケナウ収容所だ けを考察してみよう。事実、そこにあった最大規模の焼却施設五つのうち、二つだ けを考察してみればいい。これらの二つの焼却炉だけで、その見積り上の処理能力 を一日24時間、設置された1943年4月から任を解かれた1944年11月までフル稼働さ せたとしたら、170万体以上の死体を焼却可能だったのだ。  これは、ナチス自身が見積もった焼却炉の処理能力に基づく、単純な計算である。 記録文書の写真を見るか、プルサックの「アウシュビッツ:技術と運用」 1989年 p.247を見よ。  ナチスが後には、焼却炉の理論上の処理能力があまりに非実際的だと理解しはじ めたということをチェックしておこう。そして、ナチスは、1942年後半から一つの クレマトリウム(三鷹注:ガス室と焼却炉との複合施設)あたりの処理見積りを、 1440人から800人に下げたのだ(グットマン他の「アウシュビッツ死の収容所の解 剖学」 1994年 p.212を見よ)。この、より正確な数字によれば、このアウシュビ ッツの二つの焼却施設で20ヶ月の間に焼却可能だった死体数は、100万体に少し足 りない。  これは現実と一致する。死体焼却が可能な他のクレマも存在したということ、ひ とえに処理する死体数の多さゆえに焼却炉がしばしば酷使されすぎ、戸外の穴での 死体焼却も必要だったということも分かっているからだ。疑問41番を見よ。総計で、 110万人から150万人の人々がアウシュビッツで殺され、その死体は焼却された。