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#1292/1770 研究室「パンドラの箱」 ★タイトル (QYA33902) 96/12/ 5 4:59 ( 59) ニツコー>66Q&A57番              三鷹板吉 ★内容 57.ドイツの強制収容所で撮影された、痩せ細った死体の山を写した膨大な写真や 映画フィルムに関してはどうだ? これらは偽造なのか? *IHRの主張  その通り、写真は偽造可能だ。だが、単に写真やフィルムの断片に、実際に写っ ているものとは異なるキャプションやコメントを加える方が、はるかにたやすい。 痩せ細った死体の山は、これらの人々が「ガス殺」された、もしくは計画的に餓死 させられたということを意味するのだろうか? あるいは、これらの人々は猛威を 振るった流行性発疹チフスの犠牲者であるか、戦争末期の収容所の食料不足のせい で飢えていたということを意味しえなかったか? 連合軍の爆撃で殺されたドイツ の女性やこどもたちの死体の山を写した写真が、ユダヤ人の死体だと偽られていた。 *ニツコーの回答  死体の山はナチスがジェノサイドを行なった証拠ではない、とIHRが述べるの は、おかしな話だ。疑問1番のオリジナル版の答えの中でIHRは「服の山」に言 及し、もしもそのようなものが存在したなら、それは事実、証拠となっただろうと ほのめかしている。服の山は証拠だが、死体の山は証拠ではないのか?  連合軍兵士がやってきてドイツ人の死体を集め、それらを収容所に運んだ上で写 真に撮った、という暗黙の主張をもIHRの回答に見て取ることができる。この不 合理を補強する証拠が何かあれば良いのだろうが、もちろんそんな証拠は存在しな い。  数多くの飢えた人々は、ナチスがきわめて高い優先事項として、囚人に食べもの を与えなかったことの証拠である。ベルゼン収容所の近くでは、何百トンもの食料 がしまいこまれていたのが発見された。そこからわずか数マイル離れた収容所では、 何万人もが餓死したというのに。この話題についてもう少し詳しく知りたければ、 疑問37番を見よ。  殺人ガス室については、それが存在し使用されたことをハッキリと指し示す証拠 が他にもいくつも存在する。初心者向けには、疑問1番を見よ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− *三鷹の感想  ここらへんのヤリトリを読んでIHRもニツコーも「どっちもどっち」という印 象を受けるかもしれません。IHRの主張はあまりにレベルが低すぎ、まともに相 手しようとすると、同様の低レベルに堕ちてしまう危険性があるということでしょ うか。誰かさんの相手をしている三鷹も同じだな(笑)  「写真は偽造可能だ」など、一般論として主張しても何の説得力もありません。 どの写真がどのように偽造され、どのような偽りのキャプションで飾られたか、そ れを具体的に指摘しなければ意味がない。まあ、IHRにそれが出来るのならばと うの昔にやっているのでしょうが。  IHRの言う、爆撃で死んだドイツ人の死体をユダヤ人犠牲者と偽った写真とい うのは、実際にあったのかもしれません。どこと分かる背景が入っていなければ、 ニツコーが言うように収容所内に死体を運び込んで嘘写真を撮影する必要はないで しょう。でも、疑問37番で紹介されているベルゲン・ベルゼンの写真やフィルムは、 そんな下らない言い訳で言い逃れることができるようなもんじゃありません。  写真の偽造については「歴史写真のトリック」(A・ジョベール 朝日新聞社) という本があります。ナチスからソ連、中国など全体主義国家の「報道写真」の偽 造の実態について、写真その物を具体的に紹介したものです。スターリンが粛清す るたびに、レーニンを囲む革命家たちの古い記念写真から、一人、また一人と「同 志」が消え去っていく…。なかなか面白い内容でした。