冷蔵庫の中の戦争
(98/09/04)
嫁さんの親父さんが先月ヨーロッパに行った際に、チーズをたくさん仕入れてきました。カマンベールをいくつかもらって、うまいワイン開けた時のツマミにしようと冷蔵庫に入れ・・・そのまんま忘れてた。
ついさっき思い出して、開けてみたら・・・カマンベールのくせに、ところどころ茶色くなっています。匂いも何か複雑な匂い。ひと口ふた口かじってみると、これまた複雑な味(笑) 方向性としてはウォッシュチーズ(これはスゲエ臭いぞ)みたいな、でもウォッシュチーズとは明らかに違う、何か郷愁を誘うような匂いと味。
分かりました。味噌みたいな匂いと味なんです。原因はおそらく、隣りに置いてあった本醸造の味噌。これは池袋のデパートに入っている味噌屋で、樽から量り売りしてるのを買ってる奴で、昨今流行の「ダシ入り味噌」みたいな加工はしていません。当然酵母が活きたまんま。
この味噌帝国の酵母軍が、無法にもチーズ王国を侵略し、王国を防衛するの白カビ軍と激戦を繰り広げつつ、次第次第に占領地を拡張している最中だったのでしょう。
そういや、以前にも似たことがありました。グラタンの使い残しのモッツァレラを、カマンベールのそばに置いておいたら、表面に白カビがついて、カマンベールのような匂いと味になっている。これはこれで旨いんで、酒のツマミにしていたら、嫁さんに見つかって捨てられました。
この味噌化カマンベールはどうしましょう? 匂いと味はともかく、形状的にはすでに一部トロりと溶け始めていて、「腐ってる!」と嫁さんに糾弾されても、一言も反論できないような無残な状態なのですが。
冷蔵庫の隅にそっと仕舞っておきましょう。嫁さんが気がついたら捨てるでしょうが、もしも気づかれなかったら、今度は、同じく食べ残して忘れられている「おかめ納豆」あたりとの勝負に出るかもしれません。味噌化カマンベールが、一転、納豆化するか、納豆軍が味噌&白カビ連合軍に屈するか、これはこれで見物です。
冷蔵庫という閉鎖空間の中で、微生物同士の熾烈な戦いが日々行われていることを、思い知らされた三鷹でした。
・・・・・・・・・正露丸飲んどこ。
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