イマドキ仮面ライダー
(2002/05/11)
日曜早朝テレビをつけたら、ホストが二人、殴り合いのケンカをしていた。朝っぱらから水っぽいドラマやってんなー。ケンカの原因はなんじゃい? 上客マダムの奪い合いか、はたまた先輩ホストが後輩をシメる「友情パンチ」か…と思ったら、唐突に鏡に向かってポーズをとり、二人とも仮面ライダーに変身した。
要するにそんな内容である。「仮面ライダー龍騎」。なんでも13人もの仮面ライダーが出てきて、バトルロイヤルを展開するんだそうだ。現在のところ、主役の龍騎、ライバルのナイトと、他に二人の計4人のライダーが登場している。全員ホストにしか見えない。顔つきも髪型もファッションも立ち居振る舞いも。
彼らはもっぱら「鏡の世界」で戦う。ライダーに変身する際には、必ず鏡に向かって変身ポーズをとる。こうしたナルシスティックな演出も、なんともホストらしい。
仮面”ライダー”と言う通り、バイクが必須アイテムなはずだが、乗ったり乗らなかったり、高そうな外車(もちろん4輪の)に乗ってたりと、まちまち。龍騎に変身する城戸 真司(23歳)は、ちょと貧乏臭いカジュアルホストという感じの茶髪長髪青年で、ころがしてるのはホンダのズーマーというバイク。原付である。仮面ライダー史上、原付に乗ってるライダーというのは、こやつが最初ではないか? 快挙である。
この数年来、日曜朝の特撮ヒーロー番組の視聴者は、従来のこども&オタクに加えて、20代30代のお母さまがたなんだそうだ。後楽園遊園地の戦隊ショーも、ヒーロー役の男優目当てのお母さまがたがオタクを駆逐して最前列に陣取り、「**さーん!」とドス黄色い歓声を張り上げている、とか。
そのキッカケが一昨年の「仮面ライダークウガ」。主役の五代雄介を演じたオダギリジョーは確かにカッコイイ。それまでのこの手の番組の男優が、どんなにオシャレなカッコをしても今ひとつサマにならず、ジャージが一番自然な、体育会的な汗臭さと縁が切れなかったのとは対照的に、すっきりと自然体にオサレでカコイイ。
三鷹は最近になってビデオでまとめて観たのだが、設定やストーリーにも工夫が凝らされていて、けっこう楽しめた。嫁さんは「五代くんと一条刑事」の限りなく確信犯的なホモテイストの演出に、年甲斐も無くキャアキャア言っていた。
昨年の「仮面ライダーアギト」は、こどもと一緒に半分観て、残りはビデオで観ている最中だ。ライダーが3人に増殖した。全員モデル系のイイ男だ。屈折孤高の仮面ライダー・ギルスに変身する葦原涼を演じた友井雄亮は、事情通によれば、関西ジャニーズ出身とか。なるほど、と感じさせる陰影のある美青年で、三鷹は彼がイチオシだ。
この2作の成功に調子こいた上層部が「13人のホスト」もとい「13人のライダー」が組んずほぐれつでケンを競い合う「仮面ライダー龍騎」を企画せしめたのであろう。ちなみにケンは「剣=武」であり、「妍=美」でもある。「ホストは競ってこそ華、負けて堕ちれば泥」ってか(笑) まあ、存分にやってほしい。
でも来年は、もちょっとガキっぽく汗臭い世界に戻してほしいな。せめて、直前にやってる戦隊モノ「ハリケンジャー」くらいには。
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