CNNの米軍サリン「誤報」

(98/07/04)

 「ベトナム戦争中に米軍が、逃亡米兵殺害を目的に、ラオスでサリンを撒いた」とのCNN報道には驚かされたが、当のCNNはこの報道を取消し、謝罪するとともに、担当プロデューサーを解雇した、とのこと。(7月3日付産經新聞夕刊)

 報道された当初から、うさん臭いニュースだった。別に「米軍がそのような残虐卑劣な兵器を使用するわけはない」と思ったからじゃない。米軍は過去何度となく残虐卑劣な兵器を一般市民に対して使用してきた。先の戦争で、米軍が10万レベルの日本人一般市民(赤ん坊をも含む)を一度に殺した広島長崎の原爆や東京大空襲の記憶は、忘れようにも忘れられない。それら、ホロコースト同様の人道に対する罪について、加害者であるアメリカは政府から一般市民に至るまで反省も謝罪もしていない。また機会があれば、同じことをやるだろう・・・と、思わず本多勝一のようなことを書いてしまったが、それはともかく、サリン撒いて逃亡兵殺す云々の報道内容は、軍事技術についての素人の三鷹からみても、なんとも不可思議な内容だったから。

 サリンガスは、不特定多数(例えば地下鉄日比谷線の乗客やイラクのクルド族)を殺傷するには「使える」かもしれない。単に殺傷者数を稼ぐのが目的なら。でも、「脱走米兵」という特定少数を殺害するには、確実性に乏しい「兵器」なんじゃないか、と思ったからだ。

(ちなみに三鷹は「ガス関係」にはちとうるさいんです。詳しくは「本棚」の「ガス室論争」関連MSGをお読みください)

 それにしても、なんでこのような誤報がなされたのだろうか。解説と続報に期待したいところだ。

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