朝の教育TV(5)

(99/07/22)

 8時25分より「プチプチアニメ」。わずか5分の番組だが、人形アニメや粘土アニメ専門というのが何ともカルト。世界に冠たるアニメーション王国である日本で現在生産されているアニメの、ほとんどがセルアニメだ。3次元のマテリアルを使ったアニメは、欧米(特に東欧)で盛んに作られ、名作も数多い。日本にも川本喜八郎など優れた作家がいたが、絶えて久しい……と勝手に思い込んでいた。どっこい元気に生き延びているではないか。「朝教育」というカルト空間で。

 国産、外国産とりまぜて、5種類ほどのシリーズを毎日交替でやっている。「タルピー」というヨーロッパテイスト満点の粘土アニメが、クレジットを見ると国産だったりするから面白い。セルアニメとは違って、最初から「国際市場」を志向しなければ商売にならない、ということかもしれない。

 「ニャッキ」という芋虫を主人公にした粘土アニメでは、作者の「おたく感性」が時折露呈して興味深い。巨大化した芋虫が、モスラの幼虫を演じて東京を破壊したり(笑)

 そして、8時30分。ファンファーレとともに「朝教育」の真打ち「おかあさんといっしょ」が始まる。オープニングのCGアニメでは、こどもの周囲に日常的に存在するであろうさまざまなアイテム、おもちゃ、衣類、調理器具、食器、文房具などが、生き生きと動き出す。踊り出す。「朝」をイメージするアニメーションだ。「プチプチアニメ」の十倍以上の金がかかっている(と三鷹は勝手に想像している)。

 うたのおねえさん・つのだりょうこ、うたのおにいさん・杉田あきひろが、視聴者である三歳児の群れを引き連れて登場する。この4月からの新キャストながら、すでに堂々たるものである。

(つづく)

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