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幼いころ交通事故に遭い、片足に障害が残る少年。
過去の忌まわしい事件のため、「隠居」を決め込んだ中年男。

ひょんなことから二人が出会い、少しずつ理解しあうようになっていく。

少年が男の家で見つけたナイフが、二人の運命を弄び始める。
少年は「呪い」に巻き込まれながら、隠された過去の秘密に向かう。
男は少年に触発されて、自分の失われた記憶を探索する。

そして、美しい庭は……

playworksとの契約は終了しました。
2010年夏頃から自主制作で撮ろうと画策しています。
ご興味のある方はご一報ください。

悠里悟(ゆり・さとる)は中学生。5歳のとき交通事故に遭い、片足に障害が残っている。同じ時期、母の節(せつ)が家を出て、以来、父と二人暮らしを続けるが、会話らしいものはない。表面的には「いい子」だが、他人を殺す妄想を楽しんだり、「賭け」と称する自殺ごっこに耽ったりする秘密の顔がある。

樫埜睦巳(かしの・むつみ)は、庭いじりに精を出す男。庭の片隅で薬物の原料を栽培し、生計を立てている。昔、新進気鋭の美術作家として注目を浴びていたが、そのさなか、恋人の沙知(さち)を波照居(はてるい)という狂人に殺された。そのときの断片的な記憶に苦しんでいる。

ある日、悟が秘密の「賭け」をしているところを樫埜に見られてしまう。この時から、二人は互いを強く意識しはじめ、やがて孤独な者同士、心を通わせるようになる。

ある日、悟は樫埜の家で1本のナイフを見つける。その刃には「アテルイ」と刻印されていた。
無断でナイフを持ち帰った悟は、インターネットで呪いのサイト「アテルイ」に出会う。そこには「憎い奴を全員消すために、最愛の人を犠牲にせよ」と書かれていた。ハテルイと名乗るサイトの管理人が、樫埜の事件の犯人だとは夢にも思わず、操られるように悟は呪いの実践に乗り出そうとする。
しかし、自分にとって最愛の人とは誰か。悟は、ふと母のことを思い出す。
樫埜に相談したところ、一週間で彼女の居場所を調べると約束してくれた。

悟はその間、母の肖像画を描きながら、幼い日々のことを思い出す。父と母の確執。そして自分への押しつけがましい愛情。だが、どうしても母の「顔」が描けない。
一方、悟の姿勢に感銘を受けた樫埜も、自身の過去に向き合おうとする。沙知との出会い、二人でした悪戯、沙知から妊娠を告げれたときのこと……。だが、樫埜の記憶は、どうしても事件の手前で止まってしまう。

そのうち、節に関する情報が樫埜の元に届くが、同時に彼女の秘密も知ってしまう。
約束の日、質問をはぐらかそうとする樫埜の態度に不審感を抱く悟。二人の衝突。興奮した悟はナイフを取り出し、「ハテルイ」の名を叫ぶ。我を忘れた樫埜は、つい節の現住所を記したメモを悟に渡してしまう。
悟が出ていった後、残された樫埜の脳裡には事件現場の記憶が蘇っていた。「奴は見ていただけだ。殺したのは……」
それぞれが過去に向き合っていく中で、さらなる急展開が……

過去の受容と克服をテーマにミステリアスに展開する物語。

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